Modulation 8Mar. 26, 2022 (Sat.) - Mar. 27, 2022 (Sun.)

Venue:The White

Overview

この度The WhiteではModulation 8による上映会を開催いたします。
映像、写真、音楽、美術など個別のジャンルに収まりきらない表現者の発表の場の開拓と周知のため開催する上映会として、今回は非ナラティブ性を特色とした映像作品がセレクションされました。
二日間の限定イベントとなりますので、この機会にどうぞご高覧いただけましたら幸いです。
※上映は会場時間中ループ再生になります。

Statement

表現とは「変調=modulation」であり、
鑑賞とは「復調=demodulation」である。
同時に、
鑑賞とは「変調=modulation」であり、
表現とは「復調=demodulation」である。

表現者は「変調=modulation」し、
鑑賞者は「復調=demodulation」する。
同時に、
鑑賞者は「変調=modulation」し、
表現者は「復調=demodulation」する。

表現者と鑑賞者による双方向の創造的な営為、
それこそが、あらゆる芸術表現の基軸となる。

表現者が「変調装置=modulator」として発信し、
鑑賞者が「復調装置=demodulator」として受信する。
同時に、
鑑賞者が「変調装置=modulator」として発信し、
表現者が「復調装置=demodulator」として受信する。

表現者と鑑賞者による双方向の創造的な営為のための
変復調装置/modem=modulator-demodulatorとなるべく、
いま、ここに、「Modulation 8」が起動する。

2021年8月 東京

Armando Lulaj / アルマンド・ルラァイ BREAKING STONES (2017)

1980年ティラナ(アルバニア)生まれ。アーティスト。劇作、リスクテリトリーに関するテクスト執筆、映画監督、コンフリクト・イメージ制作活動を行う。彼のリサーチは、グローバルな文脈における、経済力・架空の民主主義・社会的格差の境界を強調することを目的としている。主な探究テーマは、政治権力、汚職、美術館制度の批評など。ルラァイは多くの国際的な展覧会や映画祭に参加。彼の作品は、様々な重要な個人及び公共のコレクションに収蔵されている。アルバニアのティラナにある現代美術ディスカッション・センター (DebatikCenter of Contemporary Art:D.C.C.A) の創設メンバー。

www.debatikcenter.net

Ikuhisa Sawada / 澤田 育久 ejection device (2022)

1970年東京都生まれ。写真家。2012 - 2013年「The Gallery」、2014年よりオルタナティブ・スペース「The White」をそれぞれ主宰。主な展覧会として、「closed circuit」(2011 / TOKI Art Space / 東京 ) 、1年間にわたる毎月新作による連続展「closed circuit, monthly vol.1- vol12」(2012 - 2013 / The Gallery / 東京)、「Ikuhisa Sawada Aug.2020 - Jul.2021」(2020 - 2021 / The White / 東京)、αMプロジェクト2017「鏡と穴-彫刻と写真の界面」vol.2(キュレーター:光田ゆり / 2017 / αM / 東京)、「space / guide / volume」(2021 / CAVE-AYUMIGALLERY / 東京)など。2021年『BIENNALE DE L'IMAGE TANGIBLE』(パリ)参加。2017年に自身のレーベル“The White”より写真集『closed circuit 』刊行、2018年にRONDADEより『substance』刊行。

http://www.sawadaikuhisa.com

Marco Mazzi / マルコ・マッツィ FOLLOW US OR DIE! (2020-2022)

1980年フィレンツェ (イタリア) 生まれ。2004年フィレンツェ大学 近・現代イタリア文学科卒業後、東京に在住。文化協会「リレーショナル映画協会 Relational Cinema Association」(東京) を設立、早稲田大学でビデオアート上映会を開催し、2009年から2012年まで運営。 アルバニア滞在中には、写真家及び随筆家として、ティラナの「鷲部門 Department of Eagles」及び「現代美術ディスカッション・センター DebatikCenter of Contemporary Art」と恊働。現在、フィレンツェ・東京・ティラナの三都市を拠点に活動している。

https://www.instagram.com/marcomazzi_flow/

Osamu Kanemura / 金村 修 Are You Public Domain? (2020)

1964年東京都生まれ。1992年、東京綜合写真専門学校在校中にオランダ・ロッテルダム写真ビエンナーレに招聘され、1996年、MOMAによる「世界の注目される6人の写真家」の1人に選出される。1997年、日本写真家協会新人賞、第13回東川町国際写真フェスティバル新人作家賞、2000年、第19回土門拳賞、2014年、第39回伊奈信男賞を受賞。写真集に『Spider's Strategy』『I can tell』『Concrete Octopus』ほか、著書に『漸進快楽写真家』。タカザワケンジとの共著『挑発する写真史』がある。

https://kanemura-osamu.com/

Hiroko Komatsu / 小松 浩子 Silent Sound (2020)

1969年神奈川県生まれ。2010~2011年、自主ギャラリー・ブロイラースペースを主催、毎月個展を開催。2015年、ドイツのフォトフェスティバル「The 6th Fotofestival」で発表された作品が、イタリアのMAST財団に収蔵される。2018年、初個展から一貫して行ってきたギャラリー空間の内部を写真で覆い尽くす展示方法が評価され、第43回木村伊兵衛写真賞を受賞。2019年に「DECODE/出来事と記録-ポスト工業化社会の美術」(埼玉県立近代美術館)に出品。2021年、ニューヨークのdieFirmaで個展「誠心部誠意課」を開催。デイヴィス美術館(ウェルズリー大学内)で個展「Creative Destruction」を開催中。8mmフィルムで撮影した映像作品のフィルム自体を展覧会場に張り巡らせた展示「SILENT SOUND」(MEM)を開催。写真作品に留まることなく、その活動範囲を拡張している。

http://komatsu-hiroko.com/

Shozaburo Ishida / 石田 省三郎 unknown diary (2021-2022)

1946年岐阜県生まれ。1972年、弁護士登録。沖縄・松永事件などの弁護に携わる。著書に『「東電女性社員殺害事件」弁護留書』など。弁護士業務のかたわら、2017年、京都造形芸術大学通信写真コースを卒業。2018年、福島第一原子力発電所事故により「帰還宅困難区域」に指定された地域をJR常磐線代行バスから撮影した写真集『Radiation Buscape』(デザイン鈴木一誌+山川昌悟、解説タカザワケンジ)を刊行。個展に「Crossing Ray」(Hiju Gallery、大阪、2019)、「Integral」(IG Photo Gallery,2021)、「TSUKIJI JONAI」(PHOTO GALLERY FLOW NAGOYA、2022)ほか。FOTOZOFIO 2021 Artists。第56回神奈川県美術展写真部門準大賞受賞(2021)。IG Photo Gallery主宰。

http://showishida.jp/